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時の政治家、下村博文 裏金の全容を暴露か試される人間力

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自民党の下村博文・元文部科学相が注目です。
自民党を代表する安倍派の裏金づくりの全容を知っているキーパーソンだからです。安倍派の裏金づくりの悪弊は、十数年前から20年以上前に始まったとされます。下村氏は2024年3月18日の週にも開かれる衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席する見通しですが、そこで下村氏が何を語り、何を明らかにするのか。日本の政治が変わる起点になるかもしれません。

目次

自民党の裏金づくり知るキーパーソン

1-1 政倫審出席を決断

下村博文氏こそ自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の真相を明らかにできるキーパーソンです。3月12日に政倫審の開催を申し出て田中和徳政倫審会長に出席に向けた書面を提出しました。もともと政倫審への出席については前向きだったのですが、安倍派のドンである森喜朗元首相の周辺から圧力を加えられ発言が揺れ、出席するのかしないのか、注目されていました。ここに来てついに決断したようです。

1-2 安倍派の重鎮、「知らない」は通らない

下村博文氏は2018年から2019年にかけて自民党の「安倍派」(清和政策研究会)の事務総長を務めました。安倍派は総額約5・8億円の裏金化が報じられている自民党のなかでも最大の派閥です。下村氏は2022年年7月に会長だった安倍晋三元首相が凶弾に倒れた後、同派が集団指導体制を確立するまで会長代理も務めていました。

 安倍派の重鎮中の重鎮ですから、キックバックが始まった経緯や、いったんは止めようとなった後も続いた理由などを知らないはずはありません。

1-3 成功すれば金権政治の自民党の浄化が始まる

下村博文氏の発言次第で自民党の運命が左右されます。裏金の構造をすべて明らかにするなら自民党解党も視野に入ってくるでしょう。すでに自民党員の離脱が始まっていますが、日本政治の浄化のためには一度は通らなくてはならない道。下村氏が金権政治との決別の道筋を開くことができるのか、みんなが注目しています。

1-4 下村博文氏、自民党主流の世襲議員とは違う

 岸田文雄首相は、祖父の正記氏、父の文武氏の後を継ぎ衆院議員になった世襲議員です。父方の叔母の夫は元広島県知事で参院議員、法相を務めた宮沢弘氏。弘氏の兄が元首相の喜一氏に当たり、広島県政界きっての政治家人脈と言えます。自民党の議員の4割がこうした世襲議員で、金銭感覚も一般の庶民とはかけ離れたものがあります。

一方、下村博文氏はこうした自民党のサラブレッドたちとは一線を画します。

自民党らしからぬ叩き上げ

2-1 交通遺児から身を起こす 

下村博文氏は群馬県群馬郡倉渕村(現・高崎市)の生まれです。「家から500メートルのところに山があった」自然に囲まれたところだったそうですが、1963年、小学3年生の時に人生が暗転します。父親がオートバイの飲酒運転で他界してしまうのです。その後、母親がパートをしながら3人の子供を育てたといいます。苦労したと思います。それでも交通遺児育英会の交通遺児奨学生第1期生となり勉学に励み、名門の高崎高校から早稲田大学教育学部に進みます。

2-2 朝4時に起きて新聞配達

 学生の時は苦労したようで朝4時に起き新聞配達をしていました。それから学校に行き戻ってきてから今度は夕刊を配る毎日だったそうです。自分が配っている新聞と友人が配っている別の新聞とを交換して、複数の新聞を読み視野を広げたといい、下村博文氏自身「新聞配達というととても大変なようだが、自分にとってはお金も貰え勉強もできて、とても良い仕事だった」と述懐しています。新聞は今でも好きなようで毎日3紙を読み大切なところには線を引いて知識を頭に入れています。

 早稲田時代には大学4年生の時、友人と一緒に小学生対象の学習塾「博文進学ゼミ」を立ち上げました。生徒数2000名超の進学塾に成長させたといいますから、ビジネスの才能もあったのかもしれません。早稲田大学時代に雄弁会で幹事長を務めました。

2-3 都議からスタート、必死に階段を登り自民党三役の政調会長

 1989年の都議選に民社党・社民連・進歩党・サラリーマン新党推薦の無所属候補として初当選、政界入りを果たします。1996年に衆議院議員総選挙に出馬、東京11区から自民党公認で立候補して初当選しました。当選後は清和政策研究会(安倍派)へ入会し、実績を積み重ねて2019年9月、2020年9月に発足した菅義偉内閣で自民党政務調査会長に就任しました。

 菅義偉総裁の任期満了に伴う次期自民党総裁選への出馬も準備していたが、菅氏に呼ばれ官邸で会談し「立候補するのか政調会長を辞任するのか」と決断を迫られ、立候補を断念した経緯があります。


下村博文を支える異色の家族

3-1 妻は早稲田時代の同級生の妹

下村博文氏の妻は下村今日子さんといい、教員免許を取得されています。教育学部を卒業し小学校の家庭科の教員免許を取得されています。下村博文氏が早稲田時代に立ち上げた学習塾に、大学の同級生だった今日子さんの兄が講師として勤めていました。後に大学生の今日子さんも博文館の手伝い要員として事務係をスタートし、後に講師としてアルバイトをするのですが、次第に恋愛に発展していったそうです。

評判の美人で安倍昭恵夫人とも仲が良いそうです。

3-2 長男は識字障害

 下村博文氏には息子が2人います。

長男は雄飛さんといい、ディスレクシア(識字障害)という学習障害の一種を抱えていました。字を読み取る、文字を思い起こして書といった作業が困難になる症状で、文字が歪んで感じたりかすんで感じたりといったこともあります。

雄飛さんも小学校の3、4年生になっても漢字が覚えられなかったといい、下村博文氏も最初は子供が勉強を怠けていると思い、厳しく叱ったといいます。そのうち学校に行きたくないと言い始め、医者にかかって病気が分かったそうです。

 学習障害と診断された後、病気に合った教育支援に取り組み、学習障害を差別せずに社会全体で受け止めているイギリスに長男が小学校6年生の時に留学させます。いじめにもあったそうですが、「日本に戻っても居場所はない」と考え必死に努力し、その後発達障害(学習障害を含む)の生徒だけを対象とした高校に転校して、ロンドン芸術大学に進学しました。

 次男は下村健太さんと言います。米国留学(4年間)の経験者で卒業後は米シンクタンクCSISに勤務し、下村博文さんの第一秘書となりました。2019年には結婚しましたが、300人入る披露宴会場で盛大な式を挙げ、安倍晋三首相夫妻、二階俊博氏、菅義偉氏、萩生田光一氏などが列席しました。

 将来は下村博文氏の地盤を引き継いで、政治家を目指す可能性が高いとみられます。

まとめ

●下村博文氏が政倫審に出席、20年続いた安倍派の裏金づくりの全容を明らかにするかが注目
●自民党の主流の世襲議員とは対極の経歴 交通遺児から新聞配達しながら早稲田の苦労人
●妻は同級生の妹、長男は識字障害


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著者情報

ニックネームはハチマキめがね 。下水道の清掃員、マンホールから地下にもぐり数百匹のゴキブリとウンチまみれのドブねずみと対決→生鮮市場 でサンマやイワシなど小魚を売る。毎日、ギャング集団のマグロチームに追い立てられ少し弱り気味。市場の新鮮な旬の魚で一杯やるのが何よりの楽しみです。ド底辺の世界から世間をながめ、気になる話題を独自の切り口で語ってみました。「満月」のように太陽の光を浴びて夜道をやわらかく照らすような存在でありたいと思います。よろしくお願いします!

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