【真相】「二階」が沈めば「女帝」が浮かぶ 整う小池百合子の女性総理への道

自民党の二階俊博・元幹事長(85)が次期衆院選に出馬しない意向を明らかにしました。
裏金問題などで「政治不信を招く要因となったことを国民に深くおわび申し上げる。自らの政治的責任を明らかにするべく、岸田首相に次期衆院選に出馬しないことを伝えた」と言います。ただ、「これで二階氏が政界から引退する」とみるのは早計です。二階氏はまったく枯れていません。不出馬という選択肢もまた二階氏らしい老獪な一つの政治的手法。自らはいったん表舞台から姿を消す代わりに、東京都知事の小池百合子氏(71)を国政に引き戻し、自らは院政をしく。不出馬の記者会見で自民党のキングメーカーとして君臨し続けた田中角栄を何度も引き合いに出したのがその証拠です。

●二階氏の不出馬、周到に準備。「続けるだけが能じゃない」
●「岸田は終わり」。小池百合子を立てれば、みんなが乗ってくる。
●学歴詐称問題は「決着済み」。阻害要因ではない。

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モグラたたき、「オレが引っ込み、小池を出す」

1-1 小池擁立で描くキングメーカーへの道  

「尊敬する田中角栄先生」。不出馬を表明する記者会見で二階氏が頭を垂れたのは国民ではなく田中角栄でした。「不出馬は高齢のせいか?」と問うた記者に対しては「お前にもその年齢が来るんだよ。バカヤロー」と公衆の面前でまで暴言を吐いたかと思えば、13あった記者からの質問に自らは4つか回答しないという異例の記者会見でしたが、「田中角栄先生」という言葉にだけは力がこもりました。

 ここに二階氏の強い意志がにじみます。自民党を離党した後も総理を生み出し続けた田中角栄。もっとも力を発揮したのは総理になってからよりも幹事長時代でした。最長幹事長となった二階氏もやはり幹事長時代に今の権勢の基盤を整えたのですが、今、思い描いているのは田中角栄のようなキングメーカーへの道。そして白羽の矢を立てているのが東京都知事である小池百合子氏です。

1-2 小池待望論、自民党内で急浮上

 岸田文雄総理への支持率は危険水域突入の目安とされる30%を割り込み20%台。調査機関によっては10%台のところもある一方で不支持率は60%を超えます。米国に安倍晋三元首相の「国賓級」を超える「国賓」として迎えられ、その追い風に乗って解散・総選挙というシナリオで起死回生というのが岸田氏の思い描く絵ですが、これに賛同する声はほとんどありません。

 一方でひましに高まっているのが、小池百合子待望論。4月の補選で東京15区から出馬、国政に復帰し9月の総裁選へ、というのが強い線となりつつあります。日本で初の女性総理となれば新鮮ですし、話題性もある。アナウンサー時代からパフォーマンスも超一流の小池氏ですから自民党復活の起爆剤になることは間違いありません。

 その小池氏を二階氏が担ぎ、自民党を復活させれば、二階氏もまた復活する。田中角栄のようにキングメーカーとして政界で力を持ち続けることができるのです。裏金、脱税疑惑を抱えながらズルズル批判にさらされ続けるよりも、よっぽどいいというわけです。

1-3 意外に太い二階-小池のライン

 二階氏と小池氏の関係はどうなのでしょう。それをよく表す事例があります。

二階氏が代表を務める政治団体が書籍購入費として3472万円を計上して話題になりましたが、公表した内訳を見ますと書籍は17種類、計2万7700冊。大半は二階氏を取り上げた書籍でしたが、その中に『小池百合子の大義と共感』(大下英治著)も含まれていたのです。冊数にして3000冊、合計金額は396万円。これだけの大量の書籍をなぜ、二階氏の政治団体が購入していたのでしょう。二階氏の事務所は、同書を含む書籍の大量購入について「選挙区外の行政、議会関係者らに配布し、政策広報に努める」ためだったと説明していますが、なぜ、小池百合子氏の政策広報に二階氏側がこれだけの資金を出して「努め」なければならないのか。少なくとも両者の関係が普通ではないことを物語っています。

二階氏と小池氏は新進党や保守党などで共に行動した間柄でもあり、現在も面会を重ねていることを考えれば、すでに小池氏の国政復帰について密約が成立している可能性は高いと思われます。

瓦解寸前の自民党、勝ち馬探しが始まった

2-1 主流派瓦解で岸田孤立

議員は選挙に勝ってこそ議員です。選挙に負けてしまえばその日からただの人。ですから死に物狂いで選挙には勝たなければなりません。自民党の顔として誰を立てれば、自分が選挙に勝てるのか。少なくとも岸田文雄氏でないことだけは間違いありません。

ではその岸田氏の周辺はどうか。結束は崩れ始めています。現政権下で「主流3派」と呼ばれるのは岸田、麻生、茂木の3派。しかし、岸田文雄首相(自民党総裁)が岸田派(宏池会)解散を突如打ち出したことで、屋台骨の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と激しく対立し、岸田首相は孤立し始めています。

岸田首相から人心が離れていくなかで非主流である二階氏が小池百合子氏の擁立に成功し、もともと関係が深い菅義偉前首相などと流れを作っていくなら、ここに主流派とされていた麻生派や茂木派のからの脱藩組も含めて大きな勢力となっていくことは確実でしょう。

「勝つ者と組む」。これが政治の鉄則であり自民党が戦後、生きながらえてきた理由です。今回も小池氏が自民党総裁選挙に出ることになれば雪崩を打ってそこに乗っかろうという流れが出てくるはずです。二階氏がその立役者となるなら田中角栄のようなキングメーカーとしての地歩は固まるでしょう。

2-2 「この恨み、晴らさずにおけるか」

そもそも二階氏と岸田氏の関係は良好ではありません。それを証明する事例として立憲民主党の小沢一郎衆院議員がこんなことを言っています。

自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したことを記者に問われたのですが小沢氏は「首相はしたたかだ」と発言、岸田首相が二階氏に不出馬を決断させたとの見解を示したのです。裏金問題については首相が自らヒアリングを行うなど主導権を持ち、「処分」というかカードをチラつかせながら二階氏を不出馬に追い込んでいったというわけです。

 こうなると二階氏も黙ってはいられないでしょう。二階氏はかつて、新型コロナウイルスに感染した直後に「死亡説」が流れた経緯があるのですが、それについて問われたところ「そういうことを流した者がいるとしたら、たたき殺してやらないと承知ならない」と述べています。恨みは決して忘れない。小沢一郎氏が言うように、不出馬に追い込んだのが岸田氏なら、黙っているはずはありません。必ず小池百合子擁立に動き、岸田追い落としを図るでしょう。

小池百合子、千載一遇のチャンス

3-1 少なくなる小池の残り時間

東京都知事の小池百合子氏は不気味な沈黙を守り続けています。間合いを取り機が熟すのを待っているのです。そして「いける」と判断したタイミングで、最も効果的に自分を高く売り込む。これは小池氏の真骨頂と言っていいでしょう。

小池氏はそろそろ動き出します。絶好の環境が整ってきています。もともと「日本で初めての女性総理」の夢は自民党議員ではなく、小池氏の政治家としての最終目標でした。その最終目標に向けて舞台が回り始めたのです。71歳という年齢を考えれば、残り時間は少ない。二階氏が「アンタを担ぐよ」と言ってきたこのタイミングで動かないと選択肢はありません。

3-2 切れそうで切れない学歴問題のアキレス腱

小池百合子氏のアキレス腱は学歴問題です。中東地域の超難関大学であるカイロ大学を卒業、しかも首席でということはあり得ない。しかし、それでもそのアキレス腱は切れそうでギリギリ切れない。理由は2020年に東京にあるエジプト大使館のFacebookページに以下のような声明が発表されているからです。

「カイロ大学は、1952年生まれのコイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する。卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された。

遺憾なことに、日本のジャーナリストが幾度もカイロ大学の証書の信憑性に疑問を呈している。これはカイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉棄損であり、看過することができない。

本声明は、一連の言動に対する警告であり、我々はかかる言動を精査し、エジプトの法令に則り、適切な対応策を講じることを検討している」

原文は英文でカイロ大学学長の署名もあります。この声明を受けて、都議会で卒業証書を出すよう求める決議案を提出する予定だった自民党は決議案を撤回しています。

これで決着なのです。国民はともかく、少なくとも小池百合子氏はそう考えてますし、それで押し通すしかない。そして押し通すでしょう。日本初の女性総理誕生の日に向けて。

ここまでお読みいただきありがとうございました。以下、まとめとなります。

まとめ

●二階氏の次期選挙不出馬は政界引退を意味しない。「院政」をひく宣言
●二階氏が担ごうとしているのは小池百合子
●岸田氏孤立、「自民党は選挙に勝てない」
●小池氏、次第に整う日本初の女性総理への道

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著者情報

ニックネームはハチマキめがね 。下水道の清掃員、マンホールから地下にもぐり数百匹のゴキブリとウンチまみれのドブねずみと対決→生鮮市場 でサンマやイワシなど小魚を売る。毎日、ギャング集団のマグロチームに追い立てられ少し弱り気味、、、。そんな中、日頃気になる話題を独自の切り口で語ってみました。「満月」のように太陽の光を浴びて夜道を照らすような存在でありたいと思います。よろしくお願いします!

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