フジテレビ問題は港浩一社長が辞任したことで、焦点は日枝久・取締役相談役の進退に移りました。
日枝久氏はフジテレビの「ドン」。
フジの労働組合は「港浩一社長が辞めても今のフジテレビの体質を作った日枝久氏が辞めなければ、『フジは変わらない』」と主張しています。
それにしても現在も日枝久氏はフジテレビの取締役として報酬を得ているのですね。
いったい何年、取締役の肩書を持ち続けているのでしょうか?
「41年!」って情報もあります。
本当でしょうか?
フジ日枝久が41年も取締役って本当?上場会社なのになぜ長期政権が可能に?を検証していきます。
フジ日枝久が41年も取締役って本当?
日枝久 相談役😡
“こんなことで負けるのか、お前たちは!”と恫喝して記者会見には出ない(笑)
Aプロデューサーの関与も無かったって、すぐに嘘とバレるやろ😱#ポンコツ会見#日枝久#フジテレビ pic.twitter.com/QuamMQosPD— Toshinori🎻💖 (@1988desa) January 27, 2025
フジテレビの「ドン」と言えば日枝久氏。
ただ、「現在も現役の取締役!」って聞いて驚いた人も多いのではないでしょうか。
87歳ですよ!
それも「41年もの間、取締役」って本当でしょうか?
本当です!
大株主が以前から「問題」と指摘
日枝久氏の長期政権についてはフジテレビの大株主である米投資会社「ダルトン・インベストメンツ」も問題を指摘していました。
今回の中居正広氏の問題が発覚する以前からです。
日枝久氏が「41年間、取締役に居座っているのは正常ではない、経営陣を刷新すべきだ」と書簡をフジテレビに送っていました。
ダルトンはフジテレビの7%の株を持つ大株主ですが、当時、中居正広氏の女性トラブルは発覚していませんでしたから、フジテレビ側は何も動こうとはしませんでした。
確かに海外の投資家からすれば、41年間も取締役に居座る役員がいる会社など信じられないでしょうね。
日枝久は創業家でも何でもない
日枝久氏はフジテレビの創業家でも何でもありません。
日枝氏は早稲田大学教育学部の出身で、ごく普通のプロパー社員としてフジテレビに入社しました。
もともと日枝氏は教員を目指していました。
しかし、ある日、大学内のイチョウの木の下のベンチでまどろんでいたところ、たまたま通りかかった教員からフジテレビを推薦されたんです。
「それなら!」って、その気になって受験したんだそうです。
試験には見事、合格し、そのまま1961年にフジテレビに入社しました。
当時、フジテレビは創業期でしたね。
日枝久は上場会社なのになぜ長期政権が可能に?
この期に及んで日枝久氏が会見にでなくて良いと考えている危機意識の無さ😫 pic.twitter.com/DRJxWTnNEy
— 流れる。 (@que_sera_sera64) January 28, 2025
フジテレビに入社した日枝氏。
最初はとりたててエリート社員でも何てもありませんでした。
労働組合の結成に奔走して書記長になり、創業者である鹿内信隆の長男、鹿内春雄氏と対峙、そのリーダーシップに目をつけられます。
そして、そこから日枝氏の人生は一転し、急上昇していきました。
日枝の資質を見抜いた鹿内春雄
もともと鹿内春雄氏は、日枝氏が立ち上げた労働組合を潰すのが目的でした。
しかし、対峙する日枝氏は労働組合を立ち上げただけあって、人の掌握の仕方もうまいし、演説も巧みです。
これは「かなり手ごわい」と思ったでしょうし、「身内にすれば、なかなか使える」とも思ったのでしょうね。
「君、このままだとフジテレビでは出世できないよ」と経営側に引き込み、42歳という異例の若さで、日枝氏を編成局長に抜擢しました。
1980年5月、以来、鹿内春雄氏と日枝氏は2人でフジテレビの黄金期を作り上げていっくのです。
組織を改革し、斬新な企画にも挑戦しました。
代表作は『オレたちひょうきん族』でそのほかにも次々と看板番組を打ち出していきました。
視聴率三冠王と呼ばれた時代ですよね。
確かにあの時期、フジテレビは輝いていましたよね。
1988年に社長に
そして日枝氏はついに社長に就任します。
1988年6月。
社長になった日枝氏は着々と政権基盤を整えていきます。
1992年7月には鹿内宏明を追放し、フジサンケイグループのガバナンスを正常化、1997年8月8日にはフジテレビを東証一部に上場させました。
これで日枝氏の独裁体制が整うわけです。
こうなると誰も日枝氏に逆らうことはできませんよね。
以来、取締役は剥奪(はくだつ)されることなく、現在に至るのです。
現在のフジテレビの企業風土は日枝がつくった
良くも悪くも現在のフジテレビをつくったのは日枝氏です。
企業を上場させ、不動産を軸とした盤石な経営基盤を築いてきたのは日枝氏の功績が大きいですね。
一方で、中居正広氏の女性トラブルも、根っこには視聴率至上主義の日枝氏がつくったフジテレビの企業風土があります。
この企業風土をつくったのも日枝氏です。
社長を辞めた港浩一氏も日枝氏の流れの人でした。
日枝体制は続いているのです。
現在のフジテレビをゼロにリセットするには日枝氏が辞めないとダメ、という人が多いのはそういう理由なのです。
まとめ
日枝久、どうやら政界に強いパイプがあるようでして
森喜朗の隣に座っているのが日枝久ですが、この中には誰でも知ってる大物政治家がズラリ
放送の電波を管轄しているのは総務省ですが、総務省官僚の天下り先としてフジテレビは大変よく利用されてたみたいです#日枝久でてこい https://t.co/I7PRjN9wuk pic.twitter.com/MY3ykq0YFI
— Murasaki📚論文解説お兄さん (@MurasakiRonbun) January 24, 2025
フジ日枝久が41年も取締役って本当?上場会社なのになぜ長期政権が可能に?を検証しました。
1月27日、フジテレビは二度目の記者会見を開き、その場で社長、港浩一氏の辞任を発表しました。
理由は「女性トラブルに端を発した一連の問題の責任をとる」というものです。
フジテレビはこれで一連の騒動を収められれば、と考えたでしょうね。
しかし、収まりませんでしたね。
視聴者も納得していませんし、フジテレビに広告を出稿してきたスポンサーも納得していません。
労働組合も日枝氏の記者会見を要求しています。
最後は日枝氏も公の場で決着をつけることを求められていますね。
フジテレビを残すなら、それが最善の策ですね。
フジ日枝久が41年も取締役って本当?上場会社なのになぜ長期政権が可能に?を検証しました。