MENU

小池百合子の元側近、小島敏郎の告発の理由は神宮外苑再開発が理由?

7月7日の都知事選の投開票を前に小池氏の経歴詐称疑惑が再燃しています。

発端は元側近の小島敏郎氏。

4年前、「小池氏がカイロ大学を卒業している」としたカイロ大学の学長声明が偽装であったことを懺悔告発したのです。

なぜ今、この時期に?

大きな理由は小池百合子都知事が東京・明治神宮外苑地区の再開発にゴーサインを出したことにありそうです。

見てみましょう。

●小島敏郎氏が小池知事に失望したポイントは?
●小島敏郎氏の理想はなぜそんなに高い

目次

小池知事続投では東京の環境は守れない?

 

 明治神宮外苑地区の再開発計画に小池氏がすんなり「ゴー」

小池百合子氏が東京都知事になり2期4年が経ちました。

今回、小池百合子氏の「カイロ大学首席卒業」という学歴が詐称であることを決定的にしようとしているのが小島敏郎氏です。

小島氏は東大法学部を卒業し、環境庁でキャリア官僚として経験を積んだ後、小池百合子氏のラブコールに応えて東京都に転身しました。

それなのになぜ、ここに来て一転、反旗をひるがえし小池百合子氏を告発、追い落としにかかったのでしょうか。

その大きな理由の一つに東京・明治神宮外苑地区の再開発問題があります。

小島氏は東京の中心地にある数少ない残された自然を守ることを切望していたと言いますが、小池百合子氏は躊躇なく再開発に「ゴー」のサインを出し、これが小島敏郎氏の「小池離れ」を決定づけました。

 神宮外苑は東京のシンボル的な場所なのに…

その問題の東京・明治神宮外苑地区とはどんな場所なのでしょう。

神宮外苑といえば、青山通り(国道246号)から聖徳記念絵画館まで真っすぐに伸びる車道に沿って植栽されたイチョウ並木が有名です。

よくドラマの撮影場所にも選ばれるシンボル的な場所で、東京に住んでいなくても知っている方は多いはず。

秋の黄金色に染まった並木は「東京って素敵だな」と思わせてくれますね。

イチョウの数は146本にもおよびますが、もともとは明治時代に新宿御苑のイチョウから採取された種で育てた苗木を植栽したものです。

 1000本の樹木伐採計画

再開発事業はこのイチョウ並木の周辺一帯を対象とします。

神宮球場と秩父宮ラグビー場を、場所を入れ替えて新しいスタジアムを建設するのをはじめ、テニスコート、室内球技場、そして高さが200メートル近い超高層ビル2棟などを新たに建設する計画です。

事業主体は三井不動産、伊藤忠商事、日本スポーツ振興センター、明治神宮。整備完了は2036年とされています。

再開発事業ではイチョウ並木は伐採しないものの、その周辺の約1000本近い樹木が伐採されることになっています。

 坂本龍一や桑田佳祐も憂い

1000本もの樹木を伐採すれば当然、環境は損なわれます。

イチョウ並木にも影響を与えるでしょう。

早くから計画に反対する声が上がっていて、環境庁の官僚だった小島敏郎さんも強く心配していたといいます。

計画には音楽家の坂本龍一氏も反対、「最後のメッセージ」として再開発の見直しを求める手紙を小池百合子知事や文化庁長官の都倉俊一氏など5人に送っていました。

さらにまたサザンオールスターズの桑田佳祐氏も坂本龍一氏の「思いをつなぐ」として、新曲「Relay~杜の詩」を発表し、神宮外苑の再開発を憂える思いを表現しました。

こうした動きは世間でも大きな話題となりました。

「風を読む」ことでは巧みな小池百合子氏ですから、「再開発計画の中止や見直しに踏み切るのでは」との見方もありました。

小島敏郎さんも小池百合子氏に期待しましたし、相当のアクションを起こしたようですが、小池氏はスルーさせ、再開発はそのまま動き始めています。

「東京都の環境を守りたい」と強く願っていた小島氏はここで大きく小池百合子氏に失望したといいます。

カイロ大学学長声明「小池は卒業している」の後に巨額の資金供与

神宮外苑の再開発計画の問題に加え、小池百合子氏の都税の使い方についても小島敏郎氏は疑義を感じていたと言います。

エジプト駐日大使館のフェイスブックにカイロ大学の学長名で「小池百合子氏はカイロ大学を卒業している」との声明が出た後、エジプトに対して都民の税金9700万円が支出されたのです。

東京都がなぜエジプトに対してそれだけ巨額の資金を供与しなければならなかったのでしょうか。

まるで小池擁護の見返りとして税金が使われた印象を受ける人もいますよね。

小島敏郎氏もそう感じたのでしょう。

「これ以上、小池百合子氏に都政が掌握され続けるのは問題だ」と判断し、小池百合子氏3選の前のタイミングで、身を挺して「私は小池百合子氏の学歴詐称工作に手を貸した」と告白、同時に小池氏を公職選挙法違反で告発するという強硬手段に打って出たのです。

そもそも小島敏郎氏って誰?

 秀才中の秀才

小島敏郎氏は知る人ぞ知る環境官僚。その道ではかなり名前が通った人物です。

1949年3月生まれ。75歳。岐阜県多治見市の出身で、1967年に愛知県立旭丘高校を卒業、1972年に東大法学部第1類(私法コース)卒業、1973年には同じく東大第2類(公法コース)を卒業しています。

東大法学部在学中に国家公務員上級試験(法律職)に合格していますが、単に合格したというだけでなく合格順位は3番という秀才中の秀才なんです。

司法試験にも合格しています。

 大蔵省を蹴った変わり者?環境行政に強い関心

国家公務員試験に上から3番で合格していますから、どの省庁にでも入ることができました。

実際に「大蔵省からも勧誘を受けた」と証言しています。

しかし、小島敏郎氏は大蔵省(現財務省)からの誘いを断り、環境庁(現環境省)を選択しました。

「変わり者」と言えば確かに変わり者ですが、それだけ環境行政について強い志を持っていたともいえます。

だからこそ、小池百合子知事が神宮外苑の再開発をそのままスルーさせたことが許せなかったのでしょう。

環境庁に入ってから小島敏郎氏は実力通り、トントンと出世の階段を登っていきます。

2003年から環境省地球環境局長、2005年7月には地球環境審議官に就任し、2008年7月に退官した後も、青山学院大学国際政治経済学部教授や愛知県の政策顧問を務めました。

そして2017年には小池百合子氏が特別顧問を務める都民ファーストの会の東京都議団政務調査会事務総長に就任します。

ここから小池百合子氏との関係が深まっていきます。

当初は小池百合子氏の人気、政治力に期待し、東京の環境問題を解決してくれる人物として側で支え続けました。小池氏との関係も良好で、築地市場の移転を土壌汚染問題を理由に小池氏が「待った」をかけたのも小島氏の影響力が強く働いた結果でした。

残念ながら小池氏が2期目に入り、2人の関係は修復できなところまで悪化します。神宮外苑という東京都民の宝を開発事業者らの圧力に屈し、簡単に開発させてしまう小池氏の姿に失望、自身の経歴も偽ってまで東京都知事というポジションにしがみつくことは「もう我慢できない」と判断し、今回の告発に至ったのです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。いかがでしたか。突如、現れた小島敏郎という人物と小池百合子知事との関係をご理解いただけましたでしょうか。小島敏郎氏は、もともと優秀な環境官僚で、小池氏に強い期待を抱いていたこと、そしてその期待が大きかったが故に失望も大きかったということでしょうね。以下、まとめになります。

●小島敏郎氏は秀才中の秀才。
●大蔵省を蹴って環境庁に。環境に対して高い理想を持つ
●最初は小池百合子に期待、側近と務める。神宮外苑再開発を巡り小池百合子氏と対立、告発へ。



 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

著者情報

ニックネームはハチマキめがね 。下水道の清掃員、マンホールから地下にもぐり数百匹のゴキブリとウンチまみれのドブねずみと対決→生鮮市場 でサンマやイワシなど小魚を売る。毎日、ギャング集団のマグロチームに追い立てられ少し弱り気味。市場の新鮮な旬の魚で一杯やるのが何よりの楽しみです。ド底辺の世界から世間をながめ、気になる話題を独自の切り口で語ってみました。「満月」のように太陽の光を浴びて夜道をやわらかく照らすような存在でありたいと思います。よろしくお願いします!

目次