ジブリ作品で超人気なのが「となりのトトロ」ですよね。
天真爛漫なメイ、サツキ、優しいお父さんとお母さん。
トトロを見ているとホッとしますよね。
でも「本当は怖い」という都市伝説があるのをご存じですか。
メイが迷子になった時に出てくる六地蔵にメイの名前が刻まれているとか、メイとサツキは死んでいるとか。
そんなトトロの怖い都市伝説は本当なのか?六地蔵にメイの名前は本当にあるのか?
見ていきましょう。
トトロの都市伝説怖い!
来週はとなりのトトロの放送があるのか…
やはり「夏はジブリ」の文化、まだ残ってるのかな… pic.twitter.com/Hc0sloITSB
— たみや (@tamiya_miya9110) August 16, 2024
トトロの都市伝説が怖いというのは本当です。
出てくるキャラクターがみんな可愛いからでしょうか。
逆に怖さが際立ちます。
メイはもう死んでいる
メイは快活な女の子。
じっとしていません。
ですが、それがメイは「もう死んでいる」という理由なんです。
なぜなら「霊はさまようから」。
亡くなったメイの浮遊霊があちこちを浮遊しているのです。
だから迷子になる。
ふっといなくなる。
生きている人の目から突然、消える。
これは浮遊霊の特徴なんです。
池にメイのサンダルが浮いていたのが証拠
トトロの物語の後半にメイが迷子になるシーンがありますよね。
村で大騒ぎになり、みんなが探しまわる。
そして池にメイが履いていたものとよく似たサンダルが浮いているシーンが出てきます。
ぞっとした人も多いですよね。
そうです。
ここで本当は「メイは死んだ」のです。
物語はサツキが「これ、メイのじゃない」と安心させていますが、実はそのサンダルは正真正銘、メイのサンダルだったのです。
ですから、物語の後半になるとメイの影が薄くなってしまいます。
前半は濃かったのに、後半は薄い。
トトロの前半はメイは生きていたけれども後半は死んでいる、黄泉の世界のメイを描いてます。
怖いですよね。
トトロとは死神という意味が込められている
この物語の舞台は埼玉県所沢市です。
トトロは「所沢のオバケ」だから所沢をもじって「トトロ」、というのが一般的な説です。
しかし、もう一つ意味が隠されています。
「トトロ=トロール(死神)」。
トトロは子供のサツキとメイには見えますが大人には見えません。純粋で純真な心を持った子供にしか見えない。
でも、同じ子供のカンタはどうでしょうか?
やはりカンタにも見えません。
となると、「純粋な子供にしかトトロは見えない」という理屈はなりたちません。
では誰が見えるのか。
オバケや幽霊が見えるのは、死との境界線を行ったり来たりしている人、つまり死期が近い人です。
トトロもそう。
死期が近い人にだけ見える。
となると……。
サツキとメイは死との境界線に極めて近いところにいることを示しているのです。
トトロのシーンに出てくるお地蔵さんにメイの名前?
「となりのトトロに六地蔵寺のお地蔵さんが出ている」と六地蔵寺の副住職が話していた。厳密には、モデルとなったお地蔵さんがあるお寺の本山が六地蔵寺とのこと。このシーンは全く覚えてなかったけど、水戸市民として少し嬉しい。(実際の六地蔵菩薩は本堂の中) pic.twitter.com/yheMhDr3y8
— 昆節夫 (@PF_SetsuoKon) July 6, 2020
トトロのシーンで最も怖い都市伝説とされるのがお地蔵さんのシーンです。
お地蔵さんと言ってもただのお地蔵さんではありません。
お地蔵さんが6つ。
つまり六地蔵です。
「6」という数字には死と直結するという意味があります。
「オーメン」という映画でも「6」という数字が取り扱われています。
映画に登場する女性が、大きく開けた口の中にはっきり、悪魔の数字「666」の文字が刻まれていました。
ここにも特別な意味が込められていますね。
六地蔵にメイの名前は刻まれていない
ですから、メイが迷子になり、六地蔵の前で座り込んでいるシーンには意味があります。
この六地蔵の一番手前のお地蔵さんに「メイの名前が刻まれている」という説もそこから来ています。
画面を見る限り「メイ」の名前はありませんし、刻まれていません。
しかし、途方に暮れた様子が丁寧に描写されていて、見ている方もなんとも悲しい気持ちになってしまいますよね。
そうです!
こがポイントなんです!
あの世に行ったばかりの霊はあまりにも急激に環境が変化し、ちょうどこのシーンのメイのように途方に暮れるのです。
「いったい自分はどこにいるのか、どうすればいいのか、どこに行けばいいのか」
ですから、お葬式をわざわざあげて、三途の川を渡らせてあげるのですね。
六地蔵のシーンは、メイがあの世に行ったばかりで、「どうやって三途の川を渡ればいいのか」と途方に暮れている様子を描写しているのです!
サツキが後を追う!?
物語前半では、サツキにはトトロが見えませんでした。
つまり、この時はまだ死んでもいない。
死線の近くにもいなかってということです。
でも、後半のメイが迷子になるシーンでサツキはトトロの家の前で「妹が一人で泣いているの、妹のところへ連れていって」と叫びます。
すると不思議です。
初めてサツキにもトトロが見えるようになるのです。
サツキの言った「妹のところ」とは、あの世を意味していたのかもしれません。
そのような事実を知らないサツキは、自ら死期を近づけてしまいやがて死んでしまったのではないでしょうか。
宮崎駿監督が「サツキとメイの魂の解放」と説明
興味深いのが宮崎駿監督の記者会見です。
「となりのトトロ」の制作発表の記者会見で宮崎駿監督は極めて重要な発言をしています
。
「この映画は、サツキとメイの魂の解放なんです」
「魂の解放!」
宮崎駿監督はなぜ、この言葉を選んだのでしょうか。
意味は何なのでしょか。
しかし、もしサツキとメイが死んでいたとするなら……
「魂の解放」とは「供養」を意味するものだったのではないでしょうか。
メイとサツキを主軸に据えた映画をつくることで、2人の魂を供養し、映画のなかで生き返らせてあげる。
楽しい幼少期の続き見せてあげたかったのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
有名なジブリ作品のなかでも「となりのトトロ」はとりわけ人気のある作品ですよね。
メイの明るさ、サツキの可愛さ、優しいお父さんとお母さん。
日本の家族の素晴らしさがここに凝縮されていますよね。
だから誰もがトトロを見ているとホッとするのではないでしょうか。
「本当は怖い」という都市伝説、メイが迷子になった時に出てくる六地蔵にメイの名前が刻まれているとか、メイとサツキは死んでいるとか。
トトロの怖い都市伝説は本当なのか、六地蔵にメイの名前は本当にあるのか、それは分かりませんが、それなりの説明はつけられます。
いろいろな説明がつけられるということは、それだけ作品が深く優れている証拠ですね。