秋篠宮ご夫妻の長女である小室眞子さまが第一子を出産されました。
ご結婚後アメリカで生活を送られる中の慶事です。
ご両親である秋篠宮ご夫妻をはじめ、上皇ご夫妻にとっても初の孫、初のひ孫の誕生となり、喜びもひとしおのことでしょう。
心よりお祝い申し上げます。
しかしながら、このおめでたいニュースに接するなかで、「小室眞子さまのお子様には皇位継承権があるのだろうか?」という疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、この疑問について、日本の皇室典範の規定に基づき、詳しく解説していきます
眞子さまご出産は慶事、しかし継承権は発生しない理由
結論から申し上げますと、小室眞子さまがご出産された第一子には、現時点において皇位継承権は認められていません。
この理由を理解するためには、日本の皇室典範が定める皇位継承のルールと、眞子さまの現在の立場について確認する必要があります。
皇室典範が定める「皇位継承」の厳格なルール
日本の皇位継承については、憲法に基づき制定された「皇室典範」という法律によって詳細に定められています。
「皇室典範」という法律によって皇位継承はないということになるのです。
「男系男子」による皇位継承の大原則とは
皇室典範第一条には、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と明記されています。
この条文が示すように、皇位を継承できるのは、天皇の男系の血筋を受け継ぐ男性のみと定められているのです。
「男系」とは、父方を通じて天皇の血筋を受け継いでいることを指します。
一方、「女子」や、母方を通じて天皇の血筋を受け継ぐ「女系」の男子には、現在の皇室典範では皇位継承権は認められていません。
つまり、今回の場合は天皇の血筋を受け継ぐのは眞子様ですが、眞子様は女系ですので、その子供には皇位継承権がないです。
皇族の「離脱」が継承権に与える影響
また、皇室典範第十二条には、「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と定められています。
眞子さまは、小室圭さんとご結婚されたことにより、この規定に従い皇族の身分を離れられました。
皇位継承権は、あくまで皇族の身分を有する者に認められるものです。
皇室典範の規定に照らし合わせると、皇族の身分を離れた眞子さまがお産みになったお子様は、たとえ天皇の血筋を受け継いでいたとしても、皇位継承権を持つことはありません。
皇室の未来と「皇位継承者」を巡る議論
せっかくの慶事ですが、少し残念な気持ちになりますよね。
減少する皇族数と、女性宮家・女系天皇を巡る議論の動向
現在、皇室においては皇位継承資格を持つ皇族の数が減少しています。
「このままで皇室は維持できるのか」といった将来的な皇位継承の安定性について議論もあります。
その中で、皇族女子が結婚後も皇室に残る「女性宮家」の創設や、天皇の血筋を受け継ぐ女性天皇や女系天皇を認めるべきではないかという議論も存在します。
しかしながら、これらの議論は現時点では具体的な制度改革には至っておらず、日本の皇位継承は依然として「男系男子」を原則とする皇室典範に基づいて行われています。
まとめ
小室眞子さまの第一子ご出産は、皇室にとって喜ばしい出来事であると同時に、改めて皇位継承のあり方について考える機会を与えてくれるかもしれません。
眞子さまのお子様自身には現行の皇室典範のもとで皇位継承権はありませんが、その誕生は、今後の皇室の未来や皇位継承に関する議論の動向に、何らかの影響を与える可能性も考えられます。
私たちは、この慶事を祝福するとともに、皇室の安定的な存続に向けた議論の必要性を提示しています。