俳優の中野英雄さん(59)が有頂天です。
理由は息子の仲野太賀さん(31)が、2026年度のNHK大河ドラマ『秀吉兄弟!』で主役の豊臣秀長に大抜擢されたからなんです。
中野さんは、ドラマ『愛という名のもとに』や映画『アウトレイジ』シリーズで名を挙げた名バイプレイヤーですが、太賀さんはその二男。
息子が大河ドラマの主演という俳優人生の頂点に上り詰めたことで喜びもマックスといったところのようです。
楽しい親子の様子をご紹介しますね。
このブログは以下のポイントでまとめています。
●「チョロ」こと中野英雄さんは俳優としては硬派のイメージだけど?
●人柄は?厳格なの?
●息子の仲野太賀さんって?お父さんと同じ脇役が主?
1、元暴走族のチョロパパ、哀川翔との出会いから一世風靡に
中野英雄さんは京都市左京区生まれ。
しかし、幼いころに東京に引っ越し、一時はハンドボールに没頭したもののその後、非行に走り、暴走族にも足を踏み入れたそうです。
暴走族(阿佐ヶ谷 MAD SPECIAL)時代は宇梶剛士が所属していたブラックエンペラーとは敵対関係にあったというから筋金入りですね。
その後1985年、哀川翔から劇男一世風靡に勧誘され(哀川との出会いは、地元で哀川と喧嘩になった時に、秒殺されたという)参加、柳葉敏郎の付き人から始めました。
1992年、フジテレビのテレビドラマ『愛という名のもとに』に出来が悪いけれど、お人よしの証券マン「チョロ」の役で出演します。
上司から苛烈なまでのいじめに遭い、フィリピン人ホステスに入れあげ、挙句に自殺してしまう九州出身のチョロ役は話題となり、一躍、人気となりました。
2、俺の息子は最高だ!
最近、中野さんで話題となったのがSNSの投稿です。
5月17日付で「最高だ!!このコンビは最強でもあると私は思っています」と記し、NHK連続テレビ小説「虎に翼」で、「社会的地位を得るため」なる理由で結婚した寅子(伊藤沙莉)と優三(仲野太賀)のショットをアップしたのです。
この投稿で「えっ!親子だったの?」と話題となりました。
だって中野英雄さんと仲野太賀さん。
全然、似てないと思いませんか。
中野英雄さんは『愛という名のもとに』のドラマの後は任侠映画に出演することが多くとにかく硬派なイメージ。
一方で仲野太賀さんはキンチョー虫コナーズのCMで、変わった大阪弁の長澤まさみの弟役で登場するなど、軽妙な路線が多くどちらかと言えば柔らかいイメージです。
2人が結びつく機会はなかなかなく、世間も驚いたようです。
ネットでは「まさかのチョロパパツイート」と盛り上がりました。
「仲野太賀のお父さんがチョロだとの!」
「優三さんの父ちゃんがチョロだったなんて!」
「え!?仲野太賀くんて中野英雄さんの息子だったのか…!」
「知らなかった」
こんなツイートが相次ぎました。
3、息子の大河ドラマ、「楽しみで楽しみでなりません」
ですが、父親の中野さんはもうメロメロといった感じ。
仲野太賀さんが大河ドラマの主演に抜擢されたことについてインスタグラムで「楽しみで楽しみでなりません」と投稿するなど自分が太賀さんの父親であることも、太賀さんの大河ドラマ主演決定が嬉しくて、嬉しくて仕方がないことも全く隠していません。
もう全くと言っていいほど、開けっ広げな性格なんですね。
そんな父親の性格をよく知る太賀さんの方は父親に警戒感満載です。NHKの主演決定が決まっても父親には公表されるまで秘密にしていました。
「口の軽い父が漏らしてご迷惑をおかけしてもいけないので」
ということなのでしょうね。
中野さんの人間っぽい人柄、そして息子である太賀さんの役者魂がよく分かるびっくりエピソードですよね。
4、「いつか大河ドラマに」の夢が実現、超大器の予感
チョロも愛されましたが、その息子ということで太賀さんもみんなに愛されています。
「いつか太賀が大河の主演になったらいいね」と、いじり倒されてきましたが、本当になってしまいました。
制作記者会見での本人のコメントをご紹介しますね。
(前略)「いつか太賀が大河の主演になったらいいね」と、いじり倒されてきました(笑)。僕も俳優の端くれである以上、大河ドラマの主演は自分の中で目標にしていたことだったので、本当に驚きました。もちろんこれがゴールではないのですが、こんな日を迎えることができるなんて、俳優をやっていて良かったなと思っています。(略)最高に魅力的な秀長を演じられたらと思っております。
今回、仲野太賀の主役決定は満場一致だったということです。NHK、スタッフからの信頼の高さが伺えますね。
他の出演作は以下の通りです。
「桐島、部活やめるってよ」(2012)、「あん」「ゆとりですがなにか」(16)「ポンチョに夜明けの風はらませて」(17)、「母さんがどんなに僕を嫌いでも」(18)などで主演を務めたほか、TVドラマ「今日から俺は!!」(18)と同作の劇場版(20)、「タロウのバカ」(19)、「あの頃。」「泣く子はいねぇが」(ともに20)、「すばらしき世界」(2021)「拾われた男」(2022)
出演作は多いのに「あれ?どこに出てたっけ?」と感じる方も多いかもしれません。
演技の存在感はあるものの、脇役は脇役に徹しているのでしょうね。
役によって違う人に見えるので、気づきにくいかもしれません。
現在は朝ドラ「虎に翼」でヒロインの優しい夫役(優三)を演じており、知名度が急上昇。ほっこりと笑わせてくれる役柄ですが、変顔で見ている人を泣かせてしまう演技力はなかなかのものです。笑えるのだけど、涙も出てくる。
その点はチャップリンの要素もありますね。
確かに過去の共演者や監督・スタッフのコメントでは、 受容力・ 役を膨らませる・アドリブの才能が高いようです。
山田孝之に憧れ、13歳でテレビドラマデビュー。
11月1日公開の映画「十一人の賊軍」では、憧れの山田孝之とW主演。
山田孝之「太賀とは共演経験もあり、彼の芝居に対する本気度は肌で感じていましたが、他者からの高い評価も日々聞いていましたので、改めて共に作品を作れる事がとても楽しみでした。 そしてとても刺激的で、やり甲斐のある現場となりました。」(映画ナタリー 2024.5.27)
超演技派俳優の山田孝之からもこの評価。
これからが楽しみな俳優さんですね。
その点ではチョロこと中野英雄さんのDNAを見事に引き継いでいることは間違いありません。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。以下まとめとなります。
●「チョロ」役の中野英雄さんは次男の仲野太賀さんを溺愛
●NHKの大河ドラマ抜擢が嬉しくて仕方ない
●仲野太賀さん、大器。周囲から愛される人柄