〜新議員アンケートで「7人の壁」崩壊、再度の不信任賛成が26人に〜
静岡県伊東市の田久保眞紀市長をめぐる学歴詐称疑惑に端を発した一連の混乱は、ついに最終局面を迎えようとしています。
市長が自らの進退をかけて臨んだ市議会議員選挙でしたが、その結果は市長にとって厳しいものとなりました。
報道機関による新議員へのアンケートの結果、市長が失職を免れるための「7人の防衛ライン」が完全に崩壊したことが判明、田久保市長の失職は避けられない状況が確定しました。
市長が失職を避けるための「7人の壁」
伊東競輪場 到着 驚きました!田久保眞紀市長 ありがとうございます😊伊東市に来て良かったです!がんばれ 田久保市長 スーパーナイス! pic.twitter.com/ytQtT4WcYr
— 生一丁ボーイズ(静岡の4番車) (@3GPWXGWVG9VVGax) September 14, 2025
市長は、学歴詐称疑惑から市議会で不信任決議を受けました。
対抗するため、市長は「市民の信を問う」として議会を解散しました。
この解散は、実質的に市長自身の信任を問う選挙となりました。
市長が失職を免れるには、新たに選出される議員の中で、市長を擁護する「味方」を7人以上当選させることが必要でした。
「7人」が市長の生命線だった理由
伊東市議会の定数は20人です。
地方自治法では、不信任決議を再度可決するには「全議員の3分の2(約14人)以上の出席」が必要です。
つまり、市長の味方が7人いれば、彼らが議会に欠席(ボイコット)してもらい、出席者を最大13人以下に減らし、採決を成立させないようにできました。
この「7人の壁」こそが、市長の失職を防ぐための絶対的な防御ラインであり、最後の望みでした。
2. アンケートで判明:市長支持はわずか1人
議会解散に伴う静岡県伊東市議選(定数20)が12日告示され、30人が立候補を届け出ました。映像は報道陣の質問に答える田久保真紀市長。 記事→https://t.co/b2t5vstaM6
— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) October 12, 2025
記事→https://t.co/N8yyMemsjv #田久保真紀 #静岡県伊東市 pic.twitter.com/0gIZabZRvj
市長が「信を問う」と掲げた市議選でしたが、立候補者30人を対象とした報道機関によるアンケート結果は、市長にとって絶望的なものでした。
この結果により、「7人の壁」の構築は不可能であると確定しました。
「選挙後、再び市長に不信任決議を出すことに賛成か?」という核心的な質問に対する結果は以下の通りです。
| 質問 | 再度の不信任決議に賛成ですか? |
| 賛成 | 26人 |
| 反対(市長支持) | 1人 |
Google スプレッドシートにエクスポート
市長の続投を明確に擁護しようとする候補者は、わずか1人に留まりました。
市長が必要とした「7人の防衛ライン」には遠く及びませんでした。
この結果をもって市長の失職は避けられない状況となったのです。
「市長信任」を争点とした選挙は、結果的に市長不信任派の圧倒的な圧勝という形で幕を閉じました。
選挙後の10月31日にも自動的に失職
市議選が終わり次第、新しい市議会による臨時議会が招集されます。
伊東市は、この臨時議会を10月31日に招集する方針を固めました。
新しい議会で不信任決議案が再度可決されると、田久保市長はその瞬間に自動的に失職します。
市議選の結果とアンケートの状況を踏まえると、田久保市長は10月31日にも失職する可能性が極めて高いと見られています。


